ポリスラインを翔びこえて
「ほんとうの父親を、捜しているの」
そんな不純な動機だったりする。
「この写真のひと?」
「そうよ。…とは言っても、名前も職業もなーんにも知らないの。手がかりはその写真だけ」
「だから大事なものなんだね」
「ええ、だから約束は絶対に守ってね、ホムラマコトくん」
「ホムラでいい」
「……ホムラくん」
ホムラくんは胸ポケットから何かを取り出すと私に提示した。
「未成年じゃないよ」
「ふふふっ、今さら?」
昨日求めた身分証には、“炎 真斗”という文字。
意外にも私と同い年だった。
炎くん。彼にぴったりな名前だと思った。
「俺も一緒にさがしてあげる」
「え?」
「得意だから。人さがし」
「……ありがとう、でもいいの。半分諦めてるところはあるし、それに……」
「いやだ」
「え」
「一緒にさがす。絶対みつける」
「……陽のあたる場所の人間じゃないって、謂われてるの」
「それって夜の世界の人って意味?」