ポリスラインを翔びこえて
言葉に詰まる。
何て返せばいいのかわからない。
それって兄としてってことでいい?
「……わかってるよじゅうぶん。まこちゃんが応えられないのは」
「……」
「それでも僕の気持ちが全然揺らいでくれない。自分でも意味わかんないくらい常にまこちゃんのことでいっぱい。この気持ちをどうすればいいかすら僕にはわからない」
「っ、セイ兄……」
「苦しいし痛いし、本当はもうお兄ちゃんなんてやってらんないんだけど」
「っ、」
「お兄ちゃんをやめてしまったらまこちゃんはきっとまた僕を拒絶してしまう」
「……」
「ねえ、僕はどうすればいい?」
セイ兄のそんな顔、初めて見る。
こんなに弱くて今にも崩れそうな彼を、今すぐにでも支えてあげたくなる。
「……セイ兄の、嫌いな女性のタイプは?」
「……え?」
「ロングヘア?ギャル?筋トレとか格闘技しない女?偏差値高めの優秀警察官?物静かでおしとやか?拉致されても黙って助けを待つタイプ?グロゲーしてキャー怖い無理ぃとか言う人?」