ポリスラインを翔びこえて
やつらがアオちゃんを捜している。
目的は何だ。
また拉致して俺をおびき寄せるため?
それとも20年前の恨みを晴らすため?
どちらにせよいよいよ烏轟は見過ごせなくなってきた。最近から徐々に勢力を増しているし、何よりアオちゃんに触れたことが許せない。
「リュウ、烏轟の引き込みはどうなってる?」
「想定通りだ。出世街道から外れた幹部が密かに率いる派閥ができているらしい」
「……やれそうか」
「ああ、なんとかな。それと資金源のフロント企業は一部だが制圧できている」
「その件は完全に任せているが大丈夫か」
「順調だ。このままいけばやつらのシノギは完全に遮断できる」
「よし。計画通り進めよう」
「うっす」
警察や合法的手段では烏轟組に太刀打ちできない。
そもそもこの世界に法など無い。
俺はこの世界のやり方で、戦う。