ポリスラインを翔びこえて


────数日後。



「カシラ、例の件で烏轟組の幹部がお見えです」

「通して」

「はい。……どうぞこちらへ」


屋敷の応接間にやってきたのは茶色のスーツ男2名。
黒じゃないそれは敢えてなのか偶然なのか。

50代くらいだろうか、少し白の混ざる髪をオールバックにして固めている。
その後ろに付き添う男は彼より一周りほど若い。


「そこ座って」


目の前で一礼をくれる二人は俺の指差した向かいのソファーへ座る。


「ほお、あなたが赫龍組のナンバー2ですか。赫龍組は組長もお若い方だがそれ以上にお若いとは」

「どーも」


うちは代々組長が高齢になる前に早期引退して表舞台からは身を引く。

そして現役世代の若いうちから幹部になることで活性化と跡目争いを抑止する仕組みを取っているから。

若い組長、といってももうすぐ40後半になる頃だからいい歳だと思う。

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