ポリスラインを翔びこえて

「……あんたが裏切らない保証は?」

「この封筒にワシが個人的に管理している裏口座の全財産、数億円のアクセス権も入れています。さらにこれから吸い上げるフロント企業の利益7割もそこに流れます。ワシが裏切れば口座は凍結、これが無くなればワシは一文無しの野良犬となります」

「カネでものを言わすタイプなんだ」

「武力よりカネの力のほうが強いと信じていますので」


封筒を受け取りリュウへ渡す。
さっと中身を確認した彼はパソコンを開いて素早くタイプしたのち、こちらを見て頷く。


「蜂技」

「はい」

「烏轟を終わらせて、どうする」

「…はい?」

「一度腐った組織はもう元に戻らない。俺たちはこれから烏轟組を滅ぼし、歪んだ組織は消える。そしたら蜂技、あんたはどうする?」

「……ワシは、息子を守り抜く」

「息子?」

「一人息子がおってな。ユウリという。病弱であまり活発なタイプではないんだが……まあ、話すと長くなるからざっくり言うと、息子の夢を叶えてあげるには烏轟の存在が邪魔でしかなくなった。それだけです」

「……ふうん」

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