ポリスラインを翔びこえて
*
蜂技をマークしている組員から報告があった。
息子実在の情報に加えて想定外の収穫を持ってきてくれる。
「蜂技の息子ユウリの女、警察官らしいです」
「へえ」
「その警察官の弟も警察官で、アオバマコトと接点があったとのことで」
「だれそれ」
「イヌイカケルというらしいです」
「……犬井?」
「ええ、犬井さとみの弟です」
「接点とは?」
「家で仲良くゲームしたとか」
「ゲーム?」
「純粋に友達なんだと」
「……顔は」
「え?」
「どんな顔なの、カケルって。イケメン?」
「え、っと……赤毛の短髪で、目がくりくりの女っぽい感じで…まあカシラのほうが圧倒的イケメンっす」
「あそ」
「……うっす」
アオちゃんそんなこと一言も話したこと無くね。
なんかむかつくなそいつ。
立ち上がって出かける準備をする。
「カシラ、どちらへ?」
「ちょっと出かける」
「リュウさん呼んできますか」
「いやいい」
「では行き先を、」
「うちの内通者んとこ」
「かしこまりました。いってらっしゃいませ」