ポリスラインを翔びこえて

「うりゃっ」

「邪魔」

「うっ」

「どけ、そこ通る」

「ぐぁっ」

「あんた死にたいのか」

「うわぁっ」

「そういえば」

「ふぎゃっ」

「烏魔はどこだ」

「っぐぅ……」

「ねえ、烏魔、どこ?」

「……っ」


白目を剥いたそいつはどうやら喋れないらしい。

ぽい、と床に放ってぐるりと辺りを見渡す。

烏魔と組長の姿をまだ見ていない。
この騒がしさでなぜ出てこない?


「……」


嫌な予感がした。


ドカーーーーーーン!!!


「っ!?」


パリーン!と窓ガラスや花瓶が割れる。
ドシャー!と入口辺りの壁や天井が崩れ落ちる。

何かが爆発したような破壊力。

かがんだ姿勢のまま後ろを見ると、味方も敵も何十名も倒れている。


「大丈夫かマコト!」

「リュウ、何だ今のは」

「引き込んだ烏轟のやつらだ!作戦では奥の部屋で爆破させる予定だったが」

「しくじったのか?」

「わからんが……とにかく急ごう、蜂技の情報では奥で会合とのことだったから絶対いるはずだ」

「……蜂技はまだか」

「金庫は征圧したとさっき連絡があったからもう時期来るだろう!」


行こう、と前を走り出すリュウ。
立ち上がってそれに続く。

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