ポリスラインを翔びこえて

「あんた……、警察も俺たちも裏切ったのか」

「あらやだ、私は警察の仕事をしたまでよ。金庫でこそこそしてる泥棒さんを見つけたから窃盗罪の容疑で逮捕したわ」

ふふ、と嘲笑を浮かべて蜂技を見下ろす犬井さとみ。
何が逮捕だよ、手錠じゃなくてロープでぐるぐる巻じゃねーか。

すると蜂技の付き人が前に出て言う。

「悪いね蜂技。妙な真似しなけれお前の息子は助けてやるよ」

「んんっ……」


蜂技の息子。確か病弱な一人息子で名はユウリと言っていたな。
そして犬井さとみの男……なるほどね。


「何を企んでいる、烏魔」

「ひっひっひっ、そりゃー復讐さぁ。20年前にあんたの前代クソオヤジは俺たちのオヤジの女に手ぇ出したんだぜぇ?せっかく穏便に済ませよーと思って取り引きも提案したのによぉ、あのクソ警官は裏切りやがったぁ!こいつのクソ親父ぃ!」

ほぼ叫び声でセイ兄の横顔を蹴る。
うめき声をあげて床に倒れる。

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