ポリスラインを翔びこえて
大きく息を吸って、ゆっくり吐く。
まぶたの裏には、きみとの想い出が走馬燈のように写っては消え、流れては止まる。
──『藤田くん、もっと笑って』
──『約束だよ』
──『また会う約束』
ああ、きみと出逢えてよかったな。
──『炎くん、大好きだよ』
「俺も大好きだよ、アオちゃん」
自然と口からこぼれた言の葉のあとに、
銃の声は俺のからだの中心を目掛けて飛んだ。
【END OF ▶ホムラマコト's POV】