ポリスラインを翔びこえて
「っはなして!戻る!炎くんが!炎くんがまだ!!!」
「危険だ!みてごらん、もうあの屋敷は火の海だよ!」
烏轟組の屋敷はまるで赫い龍に包まれ、大蛇の制圧の如く延々と煙があがる。
扼殺の白蛇は、その中心で、息を────。
「いやぁ!いやだ、行く!炎くん!ほむらくーん!」
「まこちゃん!もうあいつはっ」
「やだ!やだよぉおおおおお!炎くーん!ホムラマコトーーー!!!ほーむーらー、まーこーとー!!ふ、ふじたぁああああ!まことぉおおおお!フジタマコトぉぉぉ!!!戻ってきてよ、ねえ!!また会う約束、したでしょーー!!約束があればっ……また、会えるって……おねがい、出てきて……っ、ほむらーーーーーっ」
涙と共に、ボロボロボロボロ、溢れて溢れて。
どんなに溢れたって。
どんなに叫んだって、きみが。
きみが戻ってくることは、なかった。