ポリスラインを翔びこえて
* * *
……────11月の夜。
少し冷たい空気の中、きらびやかな街を彷徨う。
「はあーー」
今日もだめだった。もう半年は繰り返した。
あきらめの悪いオンナとは私のことで、頭ではわかっているのに、未だに受け入れられない心がある。
“炎真斗”を探している。
扼殺の白蛇は生きているという根も葉もない噂を頼りに。
決して薄れないきみとの鮮明な記憶を頼りに。
だから今夜も、繁華街を彷徨っていた。
ふと人の気配がして手元の携帯から顔を上げると、目の前を横切る白。
「……!」
ふわりと漂う懐かしい香り。
白いシャツに白いダボッとしたボトムスを着こなし、その髪色はまっしろで、背丈は私の頭ひとつ分ほど高い後ろ姿が遠ざかる。
ほぼ衝動だった。
咄嗟にその背中を追いかける。
「そこのきみ、止まって!」
騒がしい繁華街の裏路地は静かで、私の声だけが反響する。
足を止める白。ゆっくり振り返る白。
前髪から覗く双眸は、