ポリスラインを翔びこえて
するりと炎くんの腕が私の腰にまわる。
そのままきみに身を預けると、さらに力が込められて全身がぴったりくっつく。
「……炎くん、…っ」
大好きだよ、って言いたかったのに告げることができなくて。
「…ん……、」
それはきみが、甘く、やさしく、唇を頬張るから。
それは次第に激しさを増し、無意識に漏れる甘声さえも取りこぼさぬよう全てを味わうように口腔を掻き乱す。
「はぁ……っ」
息が熱い。生理的な涙が滲んできた頃にようやく離れ、唇の端からつつ、と愛液が伝う。
「ずるいよアオちゃん」
「っ、炎くんこそ……」
「もうだめ、止まんない」
密着したままベッドに沈む。
再び落ちてくるキスの嵐。
長く深く濃厚な口づけは私の思考を溶かしてゆく。
応えたいのに頭がぼんやりして上手く動けない。
されるがまま、すべての主導権をきみに授ける。
きみの大きな手のひらはふわりと頬に触れ、流れるように首筋を通り、胸元の布が開かれてゆく。