ポリスラインを翔びこえて
「ふふ、俺のアオちゃん。きれいでしょ?」
ふにゃりと無邪気に笑うきみを簡単に許せてしまうくらいには私も重症だ。
「あはは……一周まわって堂々と見せびらかしちゃおっと」
「いいなあ、俺も見せびらかしたいんだけど」
「……、」
「ん」
くい、と襟口を人差し指でめくる。
フェロモンを放つ男らしい鎖骨が誘惑する。
吸い込まれるように唇を寄せてちう、と官能的な音を鳴らす。
「……私の、炎くん、」
その響きがすごくうれしくて、見上げて微笑みを向けたら。
「あー、やば、もっと欲しくなってきた」
「っ!だ、だめっ……ぁ」
あっというまに壁へ追いやり唇をついばむ。
今までと違う、ふありと愛おしさをすくい上げるようなまろやかでやさしいキス。
心地よくてうっとり溺れていたら、ふと熱が離れて目を開ける。
「……そんな物足りなさそーな顔、やばいんだけどさ、」
「っ、」
「なんか鳴ってるね?」
「え……」