ポリスラインを翔びこえて
「…は、なにキュンって。あーあーやっちまったよおー」
朝帰りどころか職場直行って。
セイ兄に何て説明すればいいんだ。
頭を抱えつつベッドから降りて、言われたとおり部屋をうろうろしシャワーを借りた。
驚いたことにロッカーにはクリーニングからおろしたばかりのようなシャツやらスーツやらワンピースやらコートやら全て揃っていて。
しかも新品の下着がサイズ違いにあって何でこんなに用意周到なんだろうかと不審を通り越して感心した。
きっとそういう設備なんだ。
誰でも住める高級ホテルみたいな、そんな場所なんだ。
だってシャワールームもアメニティの宝庫だし。
使い切りの歯ブラシも基礎化粧品も入浴用品もひと通りあった。
「シャワーありがとう。それと着替えも何もかも……って、まだ寝てるの?」
「……あ、おはようアオちゃん」
「おはよう炎くん、シャワーありがとうね。それと蒼羽よ」
「ん」
「ん?」