ポリスラインを翔びこえて
……────玄関にいるのは警察官と極道。
追うものと追われるもの。捕獲者と獲物。
セイ兄と炎くん。
連れてこよっか、なんて軽口たたいた私が馬鹿だった。
できるもんなら連れてこい!と言われてムキになって本当に連れてきた私が馬鹿だった。
なんだよこの微妙な空気。
「なんでいんの」
「アオちゃんが連れてきてくれた」
「本物…なのか?」
「実体のあるユーレイ、かもね?」
「死神の間違いだろ」
「それも悪くない」
「…赤髪はどうした」
「これが地毛」
「あの情報を暴露すると脅迫に来たのか」
「そんな物騒な」
「じゃあ何しに来た」
「……結婚のごあいさつ?」
「ちっ、失せろ」
え、セイ兄ってこんなに口悪かったっけ。
しかも物凄い厳つい顔でそこら辺のチンピラよりも迫力満点のオーラ出てる。
いつも温厚で優しいお兄ちゃんがまるで別人、敵の前ではこんな感じでしゃべるの?
てか待って、炎くん!
結婚のごあいさつ?じゃないから!