ポリスラインを翔びこえて
「真はお前の隣で笑っている。お前が生きているだけでこんなにも幸せそうに笑うことができるんだと。それを知ってしまった父親が、娘を託すことはできん、などと言えると思うか?」
「……、」
「この先、何があっても娘を守り抜くと約束しろ」
「……うん、約束する」
「命を懸けて守るのではない」
「うん?」
「生きて守り抜け、炎真斗」
力強く、はっきりと。
「……わかった。俺はアオちゃんと一生一緒に生きていく。死んで手放すつもりはない」
「それなら俺はもう、父親として言うことは何もない」
パパは視線を落とし腕を組んで静かに頷く。
「……ねえパパ、」
「なんだ真」
「私だって守るよ」
「……何をだ」
「私だって強いわ。炎くんがピンチのときはいつでも両手を広げるんだから」
「……好きにしろ。どうせやめろと言ったところで聞く耳を持たないだろう」
「うん!さすがパパ、わかってるね」
「だがな、お前ら」
「うん?」