ポリスラインを翔びこえて

バチバチと効果音が聴こえそうな二人の視線がぶつかる。

あーもー、やめてよふたりとも!
パパもママも見てないでなんか言ってよ!


「まこちゃん、これは禁断の関係なのよ。覚悟はできているかしら」

「か、覚悟?」

「白昼堂々と会えないし、デートだってろくに行けないわ。普通の恋愛はできない。だれにもバレないように付き合わなければならない。そしてもし職場に交際がバレたら、一発で懲戒免職よ」


警察と暴力団。

交際どころか関わりを持つだけでスパイとか情報漏えいを疑われる世の中。

警察組織内でもそうだし、おそらく炎くん側の世界でも同じことが言えると思う。


「……わかってる」


それでも。

それでも私は、すべてを失う覚悟で、きみという幸せを選んだ。

きみを失うくらいなら、死んだほうがマシだとさえ思ってしまった。

きみは私の強さで、弱さで、それでもきみがいなければ、私は立っていられなかった。

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