ポリスラインを翔びこえて
「ねえ、アオちゃん」
「…蒼羽よ」
「必ず戻ってきてくれる?」
「え?」
「一昨日みたいに」
「……、」
おととい、みたいに、必ず戻ってくる?
──『じゃあ嫌なら待ってなくていいけど、私は必ず戻ってくるから』
確かに言った。
そしてきみは、ちゃんと待っていた。
「……炎くんが、それを望むなら」
「ほんとに?」
「ええ、私は必ず戻ってくるから」
「絶対だよ、アオちゃん」
「うん、約束する」
「約束」
ぎゅ、と強く抱きしめた腕は、そっ、と熱を惜しむように離れてゆく。
炎くんの瞳は穏やかだった。