ポリスラインを翔びこえて

「お見事ー。じゃあそれが何を意味すると思う?蒼羽ぁ」

「……また暴動が、起こるかもしれません」


赫龍組の立場が危ういということは、他の組から狙われやすくなるということ。

例えば最近動きの活発な烏轟組が襲撃を仕掛けたら。

抗争が始まると街が荒れ、暴動となり、一般人が巻き込まれる可能性も考えられる。


「それもそうだが、それだけじゃねぇ」

「え?」

「赫龍組は全国トップの組織だ、その影響力は凄まじい。他の組織は手を出せないくらいに強い統制力のおかげであらゆる犯罪の抑止力になっているんだが、それが今崩れそうとなれば……」

「暴動だけじゃ、ない……」

「そうだ」


ここぞとばかりに他の組によって縄張りの奪い合いが始まる。

それは抗争に留まらず、恐喝、窃盗、密売、薬物、あらゆる犯罪に繋がる。

街が、壊れる。

ぞわっと鳥肌が立った。


──『……あなたは何者なの?』
──『んー、まあ、治安維持するひと、かもね』


そんな会話が蘇った。


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