ポリスラインを翔びこえて

「あいつぁ自分の組の人間だろうが関係なく蹴散らすから、本当に冷めたやつだぜー?それでまあ、やつの並外れた戦闘力じゃ誰も勝てねぇから、一瞬で抗争は収まったが……」

「……彼に何かあったんですか」

「いや、今度こそ逃げられた。機動隊でも捕まえられねーなんて、白蛇のくせしてどこにそんな逃げ足ついてんだ、なあ蒼羽ぁ」

「私に訊かれても」


くくくっと呆れたように笑う字巡査長につられてふっと頬が緩んだ。

どうか永遠に捕まらないで、なんて。

そう思ってしまう私は、警察官失格かもしれない。




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