ポリスラインを翔びこえて
きみにいつ捕まってもおかしくないし、逆にきみだって、俺と関わっていることがバレたら癒着を疑われてしまう。
「ねえ炎くん、初めて会った時どうして私が警察官だと知りながら一緒に過ごしたの?捕まるかもしれないのに」
どうやらきみも同じことを察したらしい。
今更じゃない?ちょっとお馬鹿なとこもかわいーね。
「かわいいから」
「……は?」
帽子、邪魔。
つばに手をかけてサッと剥がすと、アーモンド形の大きな瞳がぱちくり見開かれている。
こんなにかわいいから化粧なんていらないのに。
「アオちゃんこそなんで俺と接触するの?」
「……約束、したから」
「警察官がこんなわるい人といるなんてばれたら大変だよ」
「炎くんは……わるい人じゃない」
「ふふ、アオちゃん馬鹿だね」
「っ、蒼羽よ」
「ねえ、俺が誰かわかってるでしょ?」
「赫龍組の、若頭。……だけど、あなたは私を庇ってくれた命の恩人、だったりするわけで」
「……、」