ポリスラインを翔びこえて
「ああ良い男だろう!そう言うと思ってな、今週の日曜は桜通りの旅館レストランでランチの約束を取り付けているぞ」
「言ってないしランチって何!?」
「寿司だ!真の好きな寿司もあるんだぞ!ああそうだよなぁ楽しみだよなぁ!そういう訳だから今日は母さんと服を新調してくるといいい。ほら駅前のデパートで新春祭もやっているそうだろう」
はっはっは、とお正月飾りの干支人形よりも陽気に笑うパパは立ち上がってリビングから出ようとする。
いや、はっはっは、じゃねーよ。
「か、勝手に縁談なんて!なに余計なことしてくれてんの!?」
ありえない!今どきパパが縁談持ってくるなんて、どっかのご令嬢じゃあるまいし!
がしっとパパの襟足を掴んで引き止める。
「おおっと、どうした真。この男について何か質問でもあるのか?興味を持ってくれて嬉しいが、詳しいことは当日直接いろいろ話をすると良い」