ポリスラインを翔びこえて

しかしどうやらお相手は、パパと知り合いで警察幹部の息子さんらしい。

そりゃ無下に断ることはできなくて半強制的に行くことになった。

もうこうなったらテキトーに話を合わせてテキトーに相槌を打って、最後はテキトーな理由で断ればいいや。

話してみたけど全然相性が合いませんでした、それでおしまい。


そうしてまっっったく待ちに待ってない日曜日がやってきた。

ママが選んでくれたライトブルーの清楚系ニットワンピースに身を包み、待ち合わせの場所へ向かう。

どうしてかセイ兄まで着いてきて家族みんなで旅館レストランへ大集合。

あとから知ったがどうやらお相手も家族みんなで来るらしい。


格式の高そうな和室の中央、大きな座敷机を対面で囲む。

こういう時、一人だとどこに座るべきか迷うから、家族がいてくれるのは心強い。

促されるまま座布団に正座すると、真向かいには見覚えのある…って、あれ?


「初めまして。歌川(うたがわ) (あきら)です」

「……、」

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