ポリスラインを翔びこえて
え、ほんとに写真の人?
思わず目を疑ってしまった。
海苔はどこにも見当たらなくて、いるのは物凄く顔立ちの整った七三分けの眼鏡くんだった。
あれ?私の視力おかしい?
「ちょっと、まこちゃん…!自己紹介!」
ぼーっと彼──歌川くんを眺めていたら、ママに肘で突かれて我に返る。
「あっ!えーっと、蒼羽真、22歳、好きな食べ物は寿司で好きなネタは大トロです!よろしくお願いします!」
早口になってしまい自分が緊張していることに気づく。
するとくすくすと歌川家が遠慮がちに笑って、私は何がおかしいのかさっぱりわからなくてパパとママとセイ兄を見るけどみんな笑いを堪えているような顔。
あれ。初手で何かミスったかな私。
「これまた可愛らしいお嬢さんで。想像以上に若々しい」
「同感ですわ。美人なお姉さん系かと思ったら、とても初々しくて癒やされますねぇ。お会い出来て光栄ですわ。おほほほほ」