ポリスラインを翔びこえて

え、なにこれ褒めてるの?それともガキっぽいって嫌味?ひええ、社交辞令ってムズカシイ。


「失礼しました。当方こういった見合いは初めてなもので、どうか多少のご無礼をお許しください」

「まあまあ和誠、そう硬くならずに。いずれ家族に…ね、なるかもしれないですし、リラックスしていきましょうよ」

「あらやだアキヒコさん、気が早いですわ。おほほほほほ」

「そうかね。わっはっはっはっは」


つられて家族みんなが笑いだす中、私は引きつった頬をどうにかしてほぐす方法はないか必死に模索していた。

しばらくしてお茶と前菜が運ばれてきて、いよいよお食事会という名のお見合いがはじまった。

歌川家はお役職一家で、大黒柱のアキヒコさんは警察庁交通局長、その奥様のアキコさんは政治家で現在は国会議員、その一人息子がアキラさんで、29歳の検察官だそう。

そんなハイスペ家族を前に緊張しないわけがないのだけれど。

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