ポリスラインを翔びこえて

当たり前なのに考えてしまう私が情けない。
些細な共通点をきみに結びつけては落胆する。

バカみたいた。何やってるんだろう私。


「わあ、いたそう。だいじょーぶ?」

「っ!?」


突然、至近距離に現れた男の子。

男の…子?


「おねーさんも警察官?」

「…そうよ。あなたは誰?」

「ぼくは犬井(いぬい) (かける)。今は交番にいるけど4月から交通課に行くんだあ」

「私は蒼羽真。去年4月から暴力団対策課にいるわ」

「暴対課なんだあ、よろしくねえ」

「ええ、よろしく。……赤毛、なんだね」


握手を交わす。
もしかしなくても先ほど視界に入った赤髪がこんなに近くにいる。

近くで見るとそれは赤髪というより明るいブラウンで、光の当たり具合で赤く見えたりオレンジに見えたり。


「これ地毛なんだあ。ぼくクオーターなの。爺ちゃんがイギリス人でおんなじ色だよお」

「へえ、そうなんだ。綺麗な色ね。さっき視界に入って思わず魅入ってたらボール避けきれなくて。ダサいよねー私」
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