意地悪なボイスアクターの危険な執着愛から逃れたい
沸々と怒りが湧いてきた。
私がジーッと頭上を見ていると耳元で叫ばれた。
「ちょっと! 何、黙ってんのよ!」
「すみません」
そう言って視線を彼女に戻した時、再び顔を勢いよく引っぱたかれた。
鼻に指があたりカッと血が煮えたぎった。
プツンと私の中で何かが切れた。
怒りがこみ上げて、ついボソッと声が出てしまう。
「こっちの話も聞かずに一方的に……」
「は!? なんですって!? 聞・こ・え・な・い!」
そう言って今度は髪の毛を引っ張られた。
その勢いで先程引っ込んだ影があった場所が再び目に入る。
その時、誰かがそーっと顔を覗かせて私を見た。
及川さんだと、すぐにわかった。
目が合うと再び急いで顔を引っ込める。
「ムカつく」
「は?」
私は髪を引っ張る彼女の手を振りほどいた。
「何すんのよ!」
「それはこっちのセリフです!」
私が反撃してきたことに一瞬だけ彼女が怯んだ。
私はその隙に目の前にあった、芽衣のまだ口をつけていないトマトジュースの入ったグラスを手に持った。
婚約者は、かけられると思ったのか顔を防ぐ動きをした。
私はトマトジュースを持ったまま、特別食堂に続く螺旋階段をかけ上がった。
目の前に私がいないことに気が付いた彼女は慌てて後を追ってくる。
「待ちなさい! まだ話は終わってないわよ!」
私がジーッと頭上を見ていると耳元で叫ばれた。
「ちょっと! 何、黙ってんのよ!」
「すみません」
そう言って視線を彼女に戻した時、再び顔を勢いよく引っぱたかれた。
鼻に指があたりカッと血が煮えたぎった。
プツンと私の中で何かが切れた。
怒りがこみ上げて、ついボソッと声が出てしまう。
「こっちの話も聞かずに一方的に……」
「は!? なんですって!? 聞・こ・え・な・い!」
そう言って今度は髪の毛を引っ張られた。
その勢いで先程引っ込んだ影があった場所が再び目に入る。
その時、誰かがそーっと顔を覗かせて私を見た。
及川さんだと、すぐにわかった。
目が合うと再び急いで顔を引っ込める。
「ムカつく」
「は?」
私は髪を引っ張る彼女の手を振りほどいた。
「何すんのよ!」
「それはこっちのセリフです!」
私が反撃してきたことに一瞬だけ彼女が怯んだ。
私はその隙に目の前にあった、芽衣のまだ口をつけていないトマトジュースの入ったグラスを手に持った。
婚約者は、かけられると思ったのか顔を防ぐ動きをした。
私はトマトジュースを持ったまま、特別食堂に続く螺旋階段をかけ上がった。
目の前に私がいないことに気が付いた彼女は慌てて後を追ってくる。
「待ちなさい! まだ話は終わってないわよ!」