意地悪なボイスアクターの危険な執着愛から逃れたい
ぎゃははっと笑いながら私への批判は続いた。

途中から、もう私の耳には届かなかった。

身体が勝手に自己防衛したのか、何も聞こえなくなったのだ。

どのくらいの時間が経ったのかは、わからない。

きっと数分しか経っていないだろうが、私にはとても長く感じた。

彼女たちがようやく出ていくような雰囲気を感じた。


「私、及川さんが婚約してたこと地味にショック~」

「わかる~」


声が少し遠くなり、大笑いしながら同期たちが出て行くのがわかった。

私の手の甲には涙がボトボトと落ちていく。

口を押さえるが息が荒くなり、息がうまく吸えない。

呼吸を声を出して整える。

(もう、いやだ……誰も、信じられない……)
< 27 / 37 >

この作品をシェア

pagetop