意地悪なボイスアクターの危険な執着愛から逃れたい
「リーガル様の声はね! その中でも、いちいち予想を超えててね」
「いちいち」
「すごくセクシーでドキドキするの」
「ふーん。もう1回、別のリーガル様の聞かせて」
私は1番、好きなセリフを聞かせた。
『君のことを好きで好きでたまらない。おかしくなりそうだ。俺の1部になってほしいほど愛している』
「おっも!」
「ちょっと! 麗依があんなにハマってたゲーム!」
私は思わず麗依を指さした。
「今、思うとハマってた理由がわからないわ。現実でこんなこと言う男いないよ。目を覚ましなさい」
そう言って麗依は私の手をそっと握って落ち着かせるように下ろした。
「いいの! 私はこれで。それよりどう!? 声よくない?」
「まあ確かになんかいい声だよね」
「そうなの~!」
「なんつーか、腰に響く声って言うの?」
「そうそうそう! さすが! わかってくれるじゃない!」
麗依が共感してくれたことが嬉しくて思わずデレデレした顔になってしまう。
「まったくしまりのない顔ね」
麗依は呆れていた。
「これ、声優だれ?」
「それがわからないの」
「書いてあるでしょ」
「この人だけないんだよね。ネットで調べたら、この声優って顔も名前もすべて出してないんだって。ただ昔、流行ったアニメの主人公と声が似てるからその人じゃないかって言われてるよ。でも、その時も名前も顔も出してないんだよね。だから絶対同じ人だと思う」
「ふーん」
麗依はすでに興味を失っていてデザート用のメニューを見ていた。
仕方なく、私も鞄にスマホをしまい、これ以上の話は止めた。
私はこのキャラクターに恋をしている。
だから現実の恋愛はいらない。
仕事があって、リーガル様と課金をして、それでいい。
私の人生は充実している。
そう思っていたのに。
神様は意地悪だ――
「いちいち」
「すごくセクシーでドキドキするの」
「ふーん。もう1回、別のリーガル様の聞かせて」
私は1番、好きなセリフを聞かせた。
『君のことを好きで好きでたまらない。おかしくなりそうだ。俺の1部になってほしいほど愛している』
「おっも!」
「ちょっと! 麗依があんなにハマってたゲーム!」
私は思わず麗依を指さした。
「今、思うとハマってた理由がわからないわ。現実でこんなこと言う男いないよ。目を覚ましなさい」
そう言って麗依は私の手をそっと握って落ち着かせるように下ろした。
「いいの! 私はこれで。それよりどう!? 声よくない?」
「まあ確かになんかいい声だよね」
「そうなの~!」
「なんつーか、腰に響く声って言うの?」
「そうそうそう! さすが! わかってくれるじゃない!」
麗依が共感してくれたことが嬉しくて思わずデレデレした顔になってしまう。
「まったくしまりのない顔ね」
麗依は呆れていた。
「これ、声優だれ?」
「それがわからないの」
「書いてあるでしょ」
「この人だけないんだよね。ネットで調べたら、この声優って顔も名前もすべて出してないんだって。ただ昔、流行ったアニメの主人公と声が似てるからその人じゃないかって言われてるよ。でも、その時も名前も顔も出してないんだよね。だから絶対同じ人だと思う」
「ふーん」
麗依はすでに興味を失っていてデザート用のメニューを見ていた。
仕方なく、私も鞄にスマホをしまい、これ以上の話は止めた。
私はこのキャラクターに恋をしている。
だから現実の恋愛はいらない。
仕事があって、リーガル様と課金をして、それでいい。
私の人生は充実している。
そう思っていたのに。
神様は意地悪だ――