声の王子様 ~意地悪なボイスアクターの危険な執着愛から逃れたい~
小さなワンルームの部屋で愛し合ったあと、及川さんはすぐに私に背を向けて寝てしまった。
「俺、右向きじゃないと寝れないんだ」
彼はそう言っていたけど私が反対側にいた時はやはり反対を向いていた。
それでも背中にしがみつき腕を回すと腕を撫でてくれた。
「愛してます」
そんな言葉を気が付いたら発していた。
彼から返事はなかったけれど、それでもいいと思っていた。
私は及川さんのほんの一部しかまだ知らない。
なのに彼が運命の相手で、これから先、彼のような人には出会えないだろうと本気で信じていた。
本物の愛なんか知らないくせに「愛してる」と何度も囁けた。
彼の手が止まると寝てしまった合図だった。
眠かったけど彼のぬくもりを感じていたくて頑張って起きていた。
彼の背中に頬をつけるだけで幸せだったのである。
及川さんは毎日、忙しい日々を送っているらしく会えるのは深夜だけだった。
0時すぎに彼はやってきて早朝に出て行く。
朝食を用意しても食べていくことはなかった。
友人に彼のことを話すと『逆シンデレラマン』とあだ名をつけられた。
「俺、右向きじゃないと寝れないんだ」
彼はそう言っていたけど私が反対側にいた時はやはり反対を向いていた。
それでも背中にしがみつき腕を回すと腕を撫でてくれた。
「愛してます」
そんな言葉を気が付いたら発していた。
彼から返事はなかったけれど、それでもいいと思っていた。
私は及川さんのほんの一部しかまだ知らない。
なのに彼が運命の相手で、これから先、彼のような人には出会えないだろうと本気で信じていた。
本物の愛なんか知らないくせに「愛してる」と何度も囁けた。
彼の手が止まると寝てしまった合図だった。
眠かったけど彼のぬくもりを感じていたくて頑張って起きていた。
彼の背中に頬をつけるだけで幸せだったのである。
及川さんは毎日、忙しい日々を送っているらしく会えるのは深夜だけだった。
0時すぎに彼はやってきて早朝に出て行く。
朝食を用意しても食べていくことはなかった。
友人に彼のことを話すと『逆シンデレラマン』とあだ名をつけられた。