意地悪なボイスアクターの危険な執着愛から逃れたい

2章

「わぁぁぁぁ!!!」

「はいはいはい。よしよーし」


麗依を呼び出しカラオケルームで大号泣。


「そうです。私はストーカーですー」

「まあ、確かにスタジオまで行くのはダメだよね~」

「本当だよね。舞い上がり過ぎてた。でも確かめたかったのよ」

「でさ、どんな顔してるの? リーガル」

「気になる?」

「気になる! てか、それ聞きに来たんだし」

「慰めに来たんじゃないの?」

「それはついで」


調子の良い麗依のこういう態度には少しだけ救われる。

私は彼のことを思い出した。


「綺麗な顔してた」

「美形なんだ! それで顔出ししないのは、なんでだろうね」

「確かにあの顔なら昨今の声優ブームで引っ張りだこだよ。ただ……」

「ただ?」

「なんだか、冷たい目をしていた気がする」

「目的は何なんだろうね。わざわざ紗枝の職場まで来たんでしょ」

「わかんないけど、注意喚起じゃないの?」

「だとしたら、マネージャー通すでしょ」

「うーん……」

「それに、可愛いって言われたんでしょ?」


ぶわっと顔に血が上る感覚があった。


「か、からかわれたんだと思う」

「なんのためによ」

「わかんないよぉ~」


私は机に突っ伏して再び泣いた。
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