革命ボイシンガー!!
「はぁ、なるほどね。」
お金、稼げるのか。
有名になったら、音岐家はビンボーを抜け出せる。
ゆーくんにもお腹いっぱい食べてほしい。
……いやいや、お金目当てじゃないし!!
琥珀も言ってたけど、「有名になったら」だから!
……でも、私は歌が好き。
こんなチャンスは滅多にないと思う。
今、わくわくしてる。やりたい!と、心が叫んでいるようだった。
正直、面白そうだし、私の歌をみんなに聞いてくれるのは嬉しい。
…………やってみたい。やってみたい!
「うん!琥珀、一緒にやろう!」
ガラッとお風呂のドアを開ける。
「私、ボイシンガー、やっ、はーっくしゅん!!」
「お、おい、凛!?いきなり出てくるな!!これかぶってろ!!」
琥珀がギョッとした顔で大きめのふかふかなタオルを被せてくれた。
あ、私今裸なんだっけ。
タオルで体を温めて、琥珀を見る。
「……本当にボイシンガーやる?」
「うん。」
「本当にいいのか?」
「もちろん!」
私がそう答えた時、琥珀ははにかんだ笑顔を浮かべた。
「……本当か。嬉しい。ありがとな。」
「こちらこそ。」
「凛」
「ん?」
「これからよろしく。」
私は差し出された手を見つめて。
「よろしくね!琥珀」
握って、琥珀を抱きしめた。