切り裂きジャックの真の犯行
第三章 目上の命令
1888年夏
20歳になったジャックの元に、ある男から秘密の司令が下る。
それは、裏社会から自分を「便利な暗殺の犬」として拾い上げ、
影の仕事を与えていた実の父親からの命令だった
王子は言った
「王室の未来を脅かすスキャンダルを握って逃げ回っている、メアリーという女を暗殺せよ」
ジャックは震えた。
ターゲットの資料を見た瞬間、それが自分がずっと探し求めていた、実の母親だと気づいたからだ
しかし、裏社会の絶対権力者である父親の命令は、断れば自分が消される
逃げ場のない地獄の中で、ジャックは一つの恐ろしい計画を立てた
「母さんを殺す。だけど、普通に殺せば警察はお母さんの人間関係を調べ、父親にたどり着く。だったら、世間の目を完全に欺く『幽霊』を俺が演じてみせる」