絡め取られる

ファミレスに入り、ドリンクバーを頼んでメッセージアプリを開くと、茉莉からメッセージが入っている。

『今、鬼の所の近くまで来たよ。』

『そうなんだ!気をつけてね!』

『鳥居みたいなのあるよ!』

『無理しないで。』

『大丈夫だよ。』

しばらくそこでメッセージが途切れた。


少し経った頃…。

『終わったよ。今から戻る。早く会いたい。』

『そうなの?気をつけて帰って来てね。』

『優しいね。ありがとう。』



しばらくすると4人が帰って来た。

「皆、大丈夫だった?」

「う、うん…。なんていうか…。凄かった…。」

「そうなの?」

「うん。なんか…。凄かった…。とても…。」

「そう…なんだ…。」

亮太の頭に葉っぱが乗っている。

「亮太、頭に葉っぱ乗ってるよ?」

「ん?あ…あぁ…。」

教えてあげたのに何もしない。

「亮太?ここだよ?」

「え…あぁ…。」

何もしない。

「なんかあった?ほらここ。」

私が亮太の頭の上の葉っぱを取ろうと頭の上に手を伸ばした。

「うわああぁ!」

亮太が大声を出してしゃがんで頭を抱えた。

「ご、ごめん。」

「え…?あ…あぁ。ごめん。ありがとう…。」

「な、なんか、いつもと皆、違わない?そんなに怖かったの?」

「え?いや…。そんな事ないよ?すごく良かった。」

「良かった?どういう事?」

「いや…いいよ。もう…。そろそろ帰ろう。」

「う、うん。」

徹平の車に乗り皆の家に送ってくれた。



それからしばらく経ったが、あれから、肝試しは一回も開催されていない。

メッセージを誰に送っても返って来ない。

最初は皆、忙しいのかと思っていたが、少し心配になった頃、茉莉から連絡があった。

『お祭りあるから行こう。』

『行く。』

『行く』

『行く』

『いく。』

皆こんなだった?

私も『行く』とだけメッセージを送った。

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