幻の眷属
裏切り
しばらくすると襖が開き、今まで見た事もない廊下があった。
「ここは何?」
知らない廊下だ。
廊下に出て少し歩くと、前の襖がいきなり開いて、後ろから押された気がした。
「きゃっ。」
暗い廊下を歩いて行くと向こうが明るくなっている。
何かバンッと音がした。
その襖を開けると、亮太がいた。
「こ、小春!?小春!」
「りょ、亮太?どうして?」
「ごめん…っ。ごめん、小春…っ。」
「え?何が?」
「でも生きてて良かった…っ。今度は間違えない!帰ろう!」
亮太は私の手を引き、私が来た反対の襖を開けて、廊下を走る。
「亮太!どういう事?何でここに?」
「説明は後だ!もうすぐだから!あの襖を…っ。」
バンッと衝撃が来たかと思ったら、髪を振り乱した鬼に抱き抱えられていた。
その鬼は、身体が大きく目が顔中に付いていた。
「きゃっ。」
亮太の方を見ると、壁に打ち付けられている。
「亮太!大丈夫!?しゅ、酒呑さん!助けて!嫌っ!」
私が叫ぶと鬼の動きがピタリと止まった。
「逃げろっ!小春っ!この鬼の狙いはお前だっ!」
「えっ!?」
狙いは私?
「お前の事、連れて来いとか、コイツはお前の事、狙ってる!眷属がどうとか訳わかんねぇ事、言ってた!」
「えっ?それって…。」
止まった私を力強く亮太は手を引いた。
「何してるんだよ!走れ!小春!」
「だって…眷属って…。じゃあ、あの鬼は酒呑さん?」
「何、言ってんだよ!」
私は、亮太の手を解き、立ち尽くしている鬼に近づいた。
「しゅ、酒呑さんなの?」
グッと自分の手を握りしめている鬼が泣きそうな顔で私を見つめた。
「あぁ。そうだよ…。俺は酒呑童子だ…。今まで小春が見ていた姿は人間に会う時の姿だ。本当の姿はこの姿…。小春を怖がらせると思ったから、最初は人間の姿で良いと思った。でも…、お前と一緒に過ごすようになるにつれて…怖くなった…。この姿をお前に見せるのが…。怖がらせるんじゃないか…嫌われるんじゃないかと…。お前はそんな女じゃないって思っても…言い出せなかった…。今まで黙っててすまなかった…。」
私が恐る恐る手を伸ばすと、震えた手で私の手を握った。
手の色もゴツゴツした手も人間の姿の手と全く違うのに優しく触れてくる手の握り方は酒呑さんの握り方だった。
「酒呑さん。怖がってごめんなさい。傷つきましたよね?」
酒呑さんは、首を横に振って私を抱き寄せた。
私が酒呑さんの背中に腕を回すと、ギュッと力を込めて抱きしめられた。
「は?何だよ!お前…っ!わかってんのか!?化け物だぞ!」
「亮太…。助けに来てくれてありがとう。でも酒呑さんは悪い鬼じゃないの。」
「な、何、言ってんだよ!洗脳されたのか!?目ぇ覚せよ!」
「本当に優しくしてくれてるの。」
「目を覚ましてくれよ!何で俺が、またここに来たと思ってる!お前を助けるためだ!」
亮太は斧を振り上げてこちらに振り下ろした。
酒呑さんは私を庇う様に背中で斧を受け止めた。
「ゔっ…っ。」
「しゅ、酒呑さん!?」
「来い!小春!」
亮太が腕の力が弱まった酒呑さんの腕から私を引っ張った。
「い、痛っ!」
「止めろ!痛がっている。」
「止めるわけないだろ!」
すると酒呑さんが私の身体を離した。
「行くぞ!」
亮太に腕を引かれて、私は部屋を出た。
「ちょっと待って!待ってよ!」
私は亮太の腕を振り解いた。
「おい!」
「私、行けないよ…っ。酒呑さん置いて行けない…っ。あんな怪我して…っ。」
「な、何、言ってんだよ…っ。お前の事、身代わりにしてしまった事、ずっと後悔してたんだ…っ。だから、助けに来たんだ。お願いだよ…っ。目を覚ましてくれよ…っ。」
「身代わりって何?どういう事…?」
「え?あの化け物から聞かされてないのか?」
「何を?」
「いや…えっと…。その…。」
「教えて!お願い…。」
「あの日…。肝試しに行った日に、佳奈が社を壊してしまったんだ…。そしたらさっきの鬼の化け物が出て来た…。逃げたけど、間に合わなくてさ…殺されかけたんだ…。その時に、あの化け物が、俺たちに残るお前の残り香に気づいて、小春を連れて来たら殺さないって…。小春はどうなるのか聞いたら…眷属にするって言われて…。俺達…話し合って…お前をあの化け物に差し出した…。ごめん…。」
「それって…。私の事…酷い…っ。酷いよ…っ。」
「ごめん!お前がいなくなって俺…気が狂いそうだった。だから…助けに来たんだ。ほら。行くぞ。」
手を強く引かれたが、私は抵抗した。
「止めて!酒呑さんの所に行かなきゃ!怪我してた…っ!」
「洗脳されたんだな…っ。わかった。わかったから。一旦、落ち着け。ほら。これ飲んで。水。まず落ち着けって。大丈夫だから。」
「酒呑さんの所に帰して!」
「わかったから、とりあえず落ち着けって!な?これ飲んだら連れて行くから。一旦、落ち着こう。」
岩場に座らされ、ペットボトルを亮太が飲んだ物を手渡された。
「全部飲んでいいぞ。飲んでおけ。」
私は一気に飲み干した。
「飲んだし、落ち着いたよ。酒呑さんの所に帰して。私、酒呑さんが好きなの。あの人の側に居たい。それに怪我…っ。」
「は?あの人って…。鬼だろ?化け物だろ。何、言ってんだよ…。可哀想に…こんなに洗脳されて…こんなやらしい服を着せられて…。大丈夫…。俺が治してやるからな。さぁ行こう。」
「ちょっと!嫌…っ。あれ…っ。」
目の前の景色が歪み気を失った。
目が覚めると、亮太の部屋にいた。
「あれ?亮太の部屋?」
「おはよう…。気分はどうだ?」
「大丈夫…。ありがとう…ごめんね。私…帰るね。」
ベッドから起きると、手を掴まれた。
「どこに行くんだよ。」
「え?」
「あの化け物の所に行くつもりだろ?」
「っ!」
「させない…っ。」
押し倒されてペットに投げられ上から覆い被さられた。
「りょ、亮太?」
「お前さぁ…。俺の気持ち気づいてだんだろ?俺がお前の事、好きって…。」
「えっ?好き?亮太が私を!?嘘っ!」
「はぁ…。お前、気づいて無かったの?他の奴ら皆、気づいてたのに…。鈍すぎる…。」
両腕を頭の上で纏めて握られて、顎を持たれてキスをされた。
「ずっと…。こうしたかった…。」
「止めて…っ!ヤダッ!んあっ。んっ。やっ!」
顔を背けると、首筋を舐められる。
手に力を入れて暴れると近くにあったガムテープでベッドに固定されてしまった。
「これでゆっくりとお前とエッチ出来るな…。」
「止めて!」
服を捲られ胸を揉まれた。
「柔らか…っ。…………くそっ。なんなんだよ…っ。あらゆる所にキスマつけやがってっ!」
そう言うと、亮太は私の身体に強く吸い付いた。
酒呑さんが残した跡の上から上書きするように自分の跡を残していった。
亮太は私の陰部に指を入れた。
「何だよコレ…っ。精液?中出しとか…っ。くそっ!くそっ!こんな事になるならもっと早く…っ。くそっ!」
亮太は指を激しく動かして中の酒呑さんの精液を掻き出した。
「い、痛いっ!止めて!亮太!もう止めて!」
「やっぱり、あの化け物とセックスしてたんだろ!」
「酒呑さんは、私の嫌がる事なんてしないっ!」
ピタリと亮太の動きが止まった。
「は?あんな化け物に抱かれて、中出しされて、感じてるとかお前、キモいんだよ。ずっとお前が、あの化け物とヤッて、善がってるのが、夢に出て来て胸糞悪いのなんのって…っ。洗脳されてるんだろ!今、治してやってるんだよ!早く目を覚せよ!俺で、あの夢みたいに良い声で鳴けよ!」
「嫌!嫌!酒呑さん!助けて!しゅ…っん。」
口をキスで塞がれた。
「んーっ!」
ピンポーン。
ピタリと亮太の動きが止まる。
「くそっ!大きな声出すなよ…。」
口にガムテープを貼られて、亮太は私の身体の上から降りて玄関の方に向かった。
「ここは何?」
知らない廊下だ。
廊下に出て少し歩くと、前の襖がいきなり開いて、後ろから押された気がした。
「きゃっ。」
暗い廊下を歩いて行くと向こうが明るくなっている。
何かバンッと音がした。
その襖を開けると、亮太がいた。
「こ、小春!?小春!」
「りょ、亮太?どうして?」
「ごめん…っ。ごめん、小春…っ。」
「え?何が?」
「でも生きてて良かった…っ。今度は間違えない!帰ろう!」
亮太は私の手を引き、私が来た反対の襖を開けて、廊下を走る。
「亮太!どういう事?何でここに?」
「説明は後だ!もうすぐだから!あの襖を…っ。」
バンッと衝撃が来たかと思ったら、髪を振り乱した鬼に抱き抱えられていた。
その鬼は、身体が大きく目が顔中に付いていた。
「きゃっ。」
亮太の方を見ると、壁に打ち付けられている。
「亮太!大丈夫!?しゅ、酒呑さん!助けて!嫌っ!」
私が叫ぶと鬼の動きがピタリと止まった。
「逃げろっ!小春っ!この鬼の狙いはお前だっ!」
「えっ!?」
狙いは私?
「お前の事、連れて来いとか、コイツはお前の事、狙ってる!眷属がどうとか訳わかんねぇ事、言ってた!」
「えっ?それって…。」
止まった私を力強く亮太は手を引いた。
「何してるんだよ!走れ!小春!」
「だって…眷属って…。じゃあ、あの鬼は酒呑さん?」
「何、言ってんだよ!」
私は、亮太の手を解き、立ち尽くしている鬼に近づいた。
「しゅ、酒呑さんなの?」
グッと自分の手を握りしめている鬼が泣きそうな顔で私を見つめた。
「あぁ。そうだよ…。俺は酒呑童子だ…。今まで小春が見ていた姿は人間に会う時の姿だ。本当の姿はこの姿…。小春を怖がらせると思ったから、最初は人間の姿で良いと思った。でも…、お前と一緒に過ごすようになるにつれて…怖くなった…。この姿をお前に見せるのが…。怖がらせるんじゃないか…嫌われるんじゃないかと…。お前はそんな女じゃないって思っても…言い出せなかった…。今まで黙っててすまなかった…。」
私が恐る恐る手を伸ばすと、震えた手で私の手を握った。
手の色もゴツゴツした手も人間の姿の手と全く違うのに優しく触れてくる手の握り方は酒呑さんの握り方だった。
「酒呑さん。怖がってごめんなさい。傷つきましたよね?」
酒呑さんは、首を横に振って私を抱き寄せた。
私が酒呑さんの背中に腕を回すと、ギュッと力を込めて抱きしめられた。
「は?何だよ!お前…っ!わかってんのか!?化け物だぞ!」
「亮太…。助けに来てくれてありがとう。でも酒呑さんは悪い鬼じゃないの。」
「な、何、言ってんだよ!洗脳されたのか!?目ぇ覚せよ!」
「本当に優しくしてくれてるの。」
「目を覚ましてくれよ!何で俺が、またここに来たと思ってる!お前を助けるためだ!」
亮太は斧を振り上げてこちらに振り下ろした。
酒呑さんは私を庇う様に背中で斧を受け止めた。
「ゔっ…っ。」
「しゅ、酒呑さん!?」
「来い!小春!」
亮太が腕の力が弱まった酒呑さんの腕から私を引っ張った。
「い、痛っ!」
「止めろ!痛がっている。」
「止めるわけないだろ!」
すると酒呑さんが私の身体を離した。
「行くぞ!」
亮太に腕を引かれて、私は部屋を出た。
「ちょっと待って!待ってよ!」
私は亮太の腕を振り解いた。
「おい!」
「私、行けないよ…っ。酒呑さん置いて行けない…っ。あんな怪我して…っ。」
「な、何、言ってんだよ…っ。お前の事、身代わりにしてしまった事、ずっと後悔してたんだ…っ。だから、助けに来たんだ。お願いだよ…っ。目を覚ましてくれよ…っ。」
「身代わりって何?どういう事…?」
「え?あの化け物から聞かされてないのか?」
「何を?」
「いや…えっと…。その…。」
「教えて!お願い…。」
「あの日…。肝試しに行った日に、佳奈が社を壊してしまったんだ…。そしたらさっきの鬼の化け物が出て来た…。逃げたけど、間に合わなくてさ…殺されかけたんだ…。その時に、あの化け物が、俺たちに残るお前の残り香に気づいて、小春を連れて来たら殺さないって…。小春はどうなるのか聞いたら…眷属にするって言われて…。俺達…話し合って…お前をあの化け物に差し出した…。ごめん…。」
「それって…。私の事…酷い…っ。酷いよ…っ。」
「ごめん!お前がいなくなって俺…気が狂いそうだった。だから…助けに来たんだ。ほら。行くぞ。」
手を強く引かれたが、私は抵抗した。
「止めて!酒呑さんの所に行かなきゃ!怪我してた…っ!」
「洗脳されたんだな…っ。わかった。わかったから。一旦、落ち着け。ほら。これ飲んで。水。まず落ち着けって。大丈夫だから。」
「酒呑さんの所に帰して!」
「わかったから、とりあえず落ち着けって!な?これ飲んだら連れて行くから。一旦、落ち着こう。」
岩場に座らされ、ペットボトルを亮太が飲んだ物を手渡された。
「全部飲んでいいぞ。飲んでおけ。」
私は一気に飲み干した。
「飲んだし、落ち着いたよ。酒呑さんの所に帰して。私、酒呑さんが好きなの。あの人の側に居たい。それに怪我…っ。」
「は?あの人って…。鬼だろ?化け物だろ。何、言ってんだよ…。可哀想に…こんなに洗脳されて…こんなやらしい服を着せられて…。大丈夫…。俺が治してやるからな。さぁ行こう。」
「ちょっと!嫌…っ。あれ…っ。」
目の前の景色が歪み気を失った。
目が覚めると、亮太の部屋にいた。
「あれ?亮太の部屋?」
「おはよう…。気分はどうだ?」
「大丈夫…。ありがとう…ごめんね。私…帰るね。」
ベッドから起きると、手を掴まれた。
「どこに行くんだよ。」
「え?」
「あの化け物の所に行くつもりだろ?」
「っ!」
「させない…っ。」
押し倒されてペットに投げられ上から覆い被さられた。
「りょ、亮太?」
「お前さぁ…。俺の気持ち気づいてだんだろ?俺がお前の事、好きって…。」
「えっ?好き?亮太が私を!?嘘っ!」
「はぁ…。お前、気づいて無かったの?他の奴ら皆、気づいてたのに…。鈍すぎる…。」
両腕を頭の上で纏めて握られて、顎を持たれてキスをされた。
「ずっと…。こうしたかった…。」
「止めて…っ!ヤダッ!んあっ。んっ。やっ!」
顔を背けると、首筋を舐められる。
手に力を入れて暴れると近くにあったガムテープでベッドに固定されてしまった。
「これでゆっくりとお前とエッチ出来るな…。」
「止めて!」
服を捲られ胸を揉まれた。
「柔らか…っ。…………くそっ。なんなんだよ…っ。あらゆる所にキスマつけやがってっ!」
そう言うと、亮太は私の身体に強く吸い付いた。
酒呑さんが残した跡の上から上書きするように自分の跡を残していった。
亮太は私の陰部に指を入れた。
「何だよコレ…っ。精液?中出しとか…っ。くそっ!くそっ!こんな事になるならもっと早く…っ。くそっ!」
亮太は指を激しく動かして中の酒呑さんの精液を掻き出した。
「い、痛いっ!止めて!亮太!もう止めて!」
「やっぱり、あの化け物とセックスしてたんだろ!」
「酒呑さんは、私の嫌がる事なんてしないっ!」
ピタリと亮太の動きが止まった。
「は?あんな化け物に抱かれて、中出しされて、感じてるとかお前、キモいんだよ。ずっとお前が、あの化け物とヤッて、善がってるのが、夢に出て来て胸糞悪いのなんのって…っ。洗脳されてるんだろ!今、治してやってるんだよ!早く目を覚せよ!俺で、あの夢みたいに良い声で鳴けよ!」
「嫌!嫌!酒呑さん!助けて!しゅ…っん。」
口をキスで塞がれた。
「んーっ!」
ピンポーン。
ピタリと亮太の動きが止まる。
「くそっ!大きな声出すなよ…。」
口にガムテープを貼られて、亮太は私の身体の上から降りて玄関の方に向かった。