幻の眷属
再会
それから酒呑さんと、何度も交わった。

酒呑さんは、前は少し私と離れて鬼の仕事をしてたみたいだが、今は、一時も離れず交わっている。

「失礼します。酒呑童子様。申し訳ありませんが、お父上がお呼びです。」

「わかった…。小春。すぐ戻る。」

「はい。」

着物を羽織り部屋を出て行った酒呑さんに一礼をした青鬼さんが、部屋に入って来た。

「小春様。少しよろしいでしょうか?」

「はい。」

私も上着を羽織り、正座をすると、もう1人の青鬼が入って来た。

「足を開いて下さい。孕んだか調べます。」

「孕む?」

「はい。人の言い方だと妊娠ですかね。人は妊娠がわかるまで数ヶ月でしたか?鬼はすぐにわかります。ですので、足を開いて下さい。」

私は恥ずかしい思いを我慢して足を開いた。

するともう1人の青鬼が私の陰部に手を触れた。

「まだの様です。ただ、鬼の身体にはなっていますので、後は、酒呑童子様の精液が小春様の身体にもう少し馴染まないと孕むまでには至りませぬ。精液ももっと注いだ方がよろしいかと…。」

「わかった。下がって良い。」

私を診た鬼は一礼をすると出て行った。

「足を閉じて構いませんよ。小春様。」

私は足を閉じて、青鬼の前に座る。

「いきなりすみませんでした。先ほどの鬼は医術がある鬼です。今後、あの鬼が小春様の体調管理をさせて頂きます。」

「はい。」

「私は酒呑童子様の身の回りの事と小春様のお世話を仰せつかっております。」

「あのお名前は?」

「名前?名前などありません。鬼は名前は持ちません。酒呑童子様はこの鬼族の中で1番強いのでその名前が与えられています。」

「そうなんですか…。でも、これからお世話になるのに…。青鬼さんじゃ他の鬼さんと間違えてしまうかも…。」

「では、わかりやすい様に番号でも呼んでください。」

「いや…。流石に番号は…。青…だから葵さんはどうでしょうか?葵さんって呼んでもよろしいでしょうか?」

「葵?…………くくっ。良いですよ。名前ありがとうございます。悪い気はしない。面白い方ですね。」

「葵さん。よろしくお願いします。あと小春様は止めてください。様呼びは慣れません。」

「そうですか…。では小春さんとお呼びさせて頂きます。こちらこそ。先ほどの鬼も言ってました通りです。まず、鬼の生態についてお話し致します。本来、鬼は嫁?の立場の者は複数います。人気の鬼は何人もの男鬼との子を産みます。逆も然り。酒呑童子様くらいの強い鬼は特に…。でもあのお方は、他の鬼と感覚が違う様です。」

「違う?」

「はい。あのお方は、自分だけの幻の眷属をずっと探しておられた。他の鬼に笑い者になっても…。そして探し当てた。あのお方は、次の鬼の長となるお方。」

「次の長…。」

「はい。『酒呑童子』とは酒が1番飲めて最強の鬼の事。酒池肉林が好きな鬼の事…。それに選ばれる鬼が次の長になるのが、この鬼族の掟。あのお方は、間違いなく最強です。でも女だけは、幻の眷属が良いと言い、長の座はいらないと…。今の酒呑童子様がそれでも良いとお許しを出した。そして貴方を見つけられた。だから早くあのお方の子を産んで下さい。貴方しかあのお方の…最強の鬼の子を産めないんですから…。」

「プレッシャーが凄いです。」

「当たり前です。しかも貴方は善鬼になられた。珍しいですよ。最強の鬼と善鬼の子…。強いに決まってる。」

「そんな期待されると…。」

「そうですね。圧が凄かったですね。バカにされるのが嫌でして。つい…。」

「バカにされる?」

「私の主人に対して、嫌味を言ってくる奴らが多いんですよ。負け犬の何とやらです。女も抱けないのかと。だから、早く子を孕んで欲しいのです。」

「なるほど…。葵さんは、酒呑さんの事が大好きなんですね。」

「大好き?くくっ。面白い方だ。俺は、あのお方に命を助けられた。その時からあのお方は俺の全てです。そんな方が、弱気になるくらい小春さんを求めていらっしゃる。小春さんは、あのお方の全てになられた。だから、小春さんは、私にとっても全てなのです。」

「なんか恥ずかしいです。」

「小春をお前の全てと言うな。小春は俺のだ。お前の言ってる事はわかるが、小春をお前の全てにするな。俺までで止めておけ。それに、お前、小春から名前を貰ったな?俺すら貰っていないというのに…。」

帰ってきた酒呑さんが、隣で腰を下ろして私を膝の上に乗せた。

「申し訳ありませんが、小春さんから直々に頂いた名前ですので、これからは酒呑童子様も『葵』と呼んで下さい。」

「っ!この…っ。」

「気持ち良いですね。その悔しそうな顔をさせられるのは…。」

「葵!報告を。」

「はい。」

先ほど私にしてくれた話を葵さんは酒呑さんにもしていた。

そして全て報告し終わると、葵さんは、一礼をして部屋を出て行った。

酒呑さんは、すぐに私を抱き寄せた。

「葵から聞いた通りだ。沢山、俺と交わって俺に染まれ。」

そう言うと、酒呑さんは、私が羽織っていた着物を脱がして身体中舐め尽くし一つに繋がった。

そして私の中に大量の精液を注いだ。



毎日、ほぼ休み無く酒呑さんと身体を繋げていた為、私はすぐに妊娠した。

「でかした!小春!あぁ…っ。嬉しい…っ。」

そしてみるみるお腹が大きくなり、妊娠して1ヶ月で子供が産まれた。

赤ちゃんを産む時、人間の場合は、痛みがあるが、鬼の出産は、快楽の中で産む。

私がイッたと同時に赤ちゃんの鳴き声がした。

「赤鬼だ。」

「名前は?」

「そんな物は無い。」

「じゃあ付けても良い?」

「あぁ。」

「紅丸。」

「何故、紅丸?」

「頭に出て来たの。」

「そうか…。さて、乳が出るよう吸い出してやる。」

「え?紅丸に吸わせるんでしょ?」

「最初は毒を抜く為に、男が吸わねばならん。早くしないと紅丸が餓死してしまうぞ?」

鬼の乳は最初、赤ちゃんには毒になる成分があるらしくそれを男の鬼に吸って出してから赤ちゃんに飲ませるらしい。

酒呑さんが胸にしゃぶり付き吸うと、何かが出て来た。

「んっ。んっ。美味い…っ。これくらいで、こちらは良いだろう。反対側…。」

両方の乳首から母乳が出て、しばらく吸われると、溢れる様に母乳が出てきた。

それを紅丸の口に持っていくと、美味しそうに飲みだした。

「飲んだな。一安心だ。」

「飲まない事もあるの?」

「あぁ。稀にな…。相性なのか何なのかはわからないが…。」

「飲まないとどうなるの?」

「死ぬ。」

「え?他のお母さんに貰ったりとかは?」

「そんな事させない。合わないからな。飲まなければ死ぬまで放置するか捨てる。」

「そんな…。」

両方の胸の母乳を吸い尽くして、出なくなると紅丸はスヤスヤと眠った。

「可愛い。」

「そうだな…。また紅丸が腹が空いて来たら乳が出てくる。それまで…こちらへ来い。」

そう言うと酒呑さんは私を組み敷いた。

「ちょ、ちょっと待って…っ。さっき赤ちゃんを産んだばかりで。」

「あぁ。そうだな…。子が生まれたら、すぐに身体を繋げて次も生まれる様に願掛けするのも慣わしだ。」

そう言うと、酒呑さんは私の身体を余す事なく舐め尽くして一つになった。

「小春…っ。あぁ…っ。お前を眷属に迎えて良かった…っ。お前が俺の眷属で良かった…っ。ありがとう…っ。」

キスをされながら耳元で囁かれる言葉でまた感じてしまい、酒呑さんの動きが速くなり、白濁を注がれた。
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