さとう、なのにしお!

第二話 彼の正体

3回にもわたる乗り継ぎを経て、ようやく学校に到着した。
無論、彼も同じ線、同じ時間の電車に乗っていた。
彼も私の存在に気がついたようで、2回目の乗り換えの時に目が合い、会釈をされた。
もう登校にはなれているはずなのに、
緊張しているのか、何度か道を間違えながら進んでいた。

私が通う中学校は、偏差値60程度の中高一貫校だ。
地域の中では中の上くらいの成績の学校である。
こっちに引っ越してくる前に、ここに泊まりかけできて、受験をし、見事合格することができた。

緊張の入学式もようやく終わり、教室では自己紹介がはじまろうとしていた。
私の出席番号は30人中22番だ。
割とお気楽に話せる番号である。
だから、花宮という名字は結構気に入っているのだ。

――でも、何よりも気になったことがある。
なんと、行きにあった彼が、同じクラスにいたのだ。
名前は佐藤一織といい、身長は181センチだそうだ。
無愛想だけど、整った顔立ちをしていてなんだか見惚れてしまった。
おなじ月丘町に住んでいるらしい。

――いつか一緒に帰ってみたいな・・・。
そんなことを考えながら、初めての一日は終わった。

・・・と、思っていたんだけど。
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