歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
「すみません、すみません、ごめんなさい」

広岡さんに至っては、とうとう半泣きになっている。

「どうするんだ、これ?」

「誰か他にデザイナー、知らないか?」

こんな状態でも諦めず、まだどうにかしようと頑張る広告宣伝部の皆さんは凄いと思う。
……あのキャッチコピーを通した感性は信じられないが。

しばらくいろいろなツテを頼っていたが、全滅してしまった。
速攻明日の朝までとか無理があるのだ。

「仕方ないですね。
あの人には頼りたくなかったんですが」

途方に暮れている人々の横で、先輩が携帯を手にした。

「朝倉、デザイナーに心当たりが!?」

期待を込めた目で全員が先輩に迫る。

「私は紹介するだけです。
条件や詳細はそちらで話してください」

うんうんと頷き、先輩が電話をかけるのを見つめた。

「なっちゃん?
うん、急にごめん。
急ぎの仕事、頼めないかと思って。
え、いつも僕に仕事押しつけてくる癖に、なに言ってんの?」

真顔、だけれどフランクに話す先輩を誰もが信じられない目で見ている。

「うん、あとは詳しい人と話して。
ありがとう」

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