歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
『いいですよ。
原稿はタブレットで確認すればいいですし』

「え、朝倉先輩、タブレット持ってたんですか?」

『ええ。
外でも作業ができますし、便利です』

もう線画まで済んでいるファイルを呼び出し、着色していく。
色の塗り方も先輩がちょっとしたコツを教えてくれたので、習う前よりはだいぶマシになったと思う。
あくまでも私の主観だが。

「あ、ページ数が決まったので背幅が確定しました。10mmです」

『わかりました、こちらもそれで調整しておきます』

「ところで表紙はどうするんですか?
考えがあるって言ってましたけど」

ひたすら通話だけで色塗りを進めていく。

『ああ。
そのアクスタが間に合わないとピンチなので頑張ってください』

「へ?」

つい手を止め、まじまじとタブレットを見つめていた。
アクスタは最悪、落としても……などと考えていたが、なにがなんでもこの週末で仕上げないといけないってことですか?

「さりげなくけっこう、無茶なこと言いますね」

『僕は白石さんならできるって信じてますが。
……服、もう少しシワを意識して塗ってください』

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