歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
先輩と安喜さんもそういう関係なのだ。
急にあんなに嫉妬していた自分がバカらしくなってきた。
「うん、素敵な本だ」
改めて見ると先輩の絵と私のイラストを活かしてタイトルが入れてあり、本当にいい本だと思っている自分が、現金な自覚はある。
安喜さんの彼女が喜びそうな美味しいお菓子を、献本と一緒にたくさん送ろうと決めていた。
――文学市場東京、当日。
「新刊一冊、ください」
「はい、ありがとうございます」
表紙がいいせいか売れ行きは上々で嬉しくなる。
「これ、キャラのアクスタですか。
素敵です」
「ありがとうございます!
看板息子です!」
「このキャラが出てる本をください」
「えっと。
全体的に出てるんですが、メインはこの新刊になります」
「じゃあ、これで」
アクスタに目を留めて買っていってくれる人もいるとなると、心の中でガッツポーズしていた。
もっとも、本の売れ行きがいいのはこれだけのせいではない。
開催時間も半ばを過ぎた頃、向こうからスーツ姿で背の高い、眼鏡の男が歩いてきているのが見えた。
急にあんなに嫉妬していた自分がバカらしくなってきた。
「うん、素敵な本だ」
改めて見ると先輩の絵と私のイラストを活かしてタイトルが入れてあり、本当にいい本だと思っている自分が、現金な自覚はある。
安喜さんの彼女が喜びそうな美味しいお菓子を、献本と一緒にたくさん送ろうと決めていた。
――文学市場東京、当日。
「新刊一冊、ください」
「はい、ありがとうございます」
表紙がいいせいか売れ行きは上々で嬉しくなる。
「これ、キャラのアクスタですか。
素敵です」
「ありがとうございます!
看板息子です!」
「このキャラが出てる本をください」
「えっと。
全体的に出てるんですが、メインはこの新刊になります」
「じゃあ、これで」
アクスタに目を留めて買っていってくれる人もいるとなると、心の中でガッツポーズしていた。
もっとも、本の売れ行きがいいのはこれだけのせいではない。
開催時間も半ばを過ぎた頃、向こうからスーツ姿で背の高い、眼鏡の男が歩いてきているのが見えた。