歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
また面倒臭いとかであの格好なんだろうが、こんな場所ではかえって目立っている。
「お疲れ、白雨先生。
これ、差し入れ」
俺様口調で彼――灯守先生は紙袋を差し出してきた。
「ありがとうございます。
てか、飲んでます?」
「うん、まあ、こういうところは飲まないと無理」
恥ずかしそうに彼が頬を掻くので、笑っていた。
「売れ行き、どう?」
「おかげさまでいいですよ」
「へー。
……あ、どうぞ」
先生が足を止めたお客に場所を譲ってくれる。
そういうところ、しっかりオタクマナーができている。
「あの。
灯守先生が表紙を描かれた本ってどれですか」
その台詞を聞いて、背後にいた先生の目が大きく見開かれた。
「これです!」
「ほんとだ!
灯守先生の絵だ!
これください!」
「ありがとうございます」
彼女は大事に本を抱きしめ、去っていった。
「なあ。
俺の表紙で売るの、違わない」
「違いません。
灯守先生の絵にはそれだけの価値があるんです」
今回、SNSで宣伝する際、表紙は灯守先生と私の合作だと大々的に打ち出した。
「お疲れ、白雨先生。
これ、差し入れ」
俺様口調で彼――灯守先生は紙袋を差し出してきた。
「ありがとうございます。
てか、飲んでます?」
「うん、まあ、こういうところは飲まないと無理」
恥ずかしそうに彼が頬を掻くので、笑っていた。
「売れ行き、どう?」
「おかげさまでいいですよ」
「へー。
……あ、どうぞ」
先生が足を止めたお客に場所を譲ってくれる。
そういうところ、しっかりオタクマナーができている。
「あの。
灯守先生が表紙を描かれた本ってどれですか」
その台詞を聞いて、背後にいた先生の目が大きく見開かれた。
「これです!」
「ほんとだ!
灯守先生の絵だ!
これください!」
「ありがとうございます」
彼女は大事に本を抱きしめ、去っていった。
「なあ。
俺の表紙で売るの、違わない」
「違いません。
灯守先生の絵にはそれだけの価値があるんです」
今回、SNSで宣伝する際、表紙は灯守先生と私の合作だと大々的に打ち出した。