歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
そのまま落ち着かず、熱を持つ顔を誤魔化すように烏龍茶をちびちびと飲む。

「一応聞くけど、ジャンルは?
あ、支部で白雨さんのアカウント見ればいいのか。
どうせあげてるんだろ」

携帯を取りだし、灯守先生が凄い勢いで画面に指を走らせる。

「え、勘弁!
勘弁してください!
リアルの知り合いに、しかも目の前で読まれるとか死ぬ……!」

「てか、俺のイラストは白石知ってるのに、俺は白石の作品を知らないとかフェアじゃないだろ」

確かにそれは灯守先生の言うことに一理ある気がする。
仕方ないので公開処刑される気分でおとなしく待った。

「へぇ、和風ファンタジーなんだ?
ふー……ちょっと待って、白雨さん?
百話ってなに?
この文字数で同人誌にしたら鈍器にならない?」

「あー、このあいだ見積もってみたところは製造上限ページ数超えてましたね」

これはもう、一冊の本にするのは無理だというのはわかっている。
それにまだまだ話は続いていっているし。

「まあ、これを同人誌にするのは無理だっていうのはわかってるんで。
スピンオフっていうか番外っていうか、単体で読める薄い本を作って出そうと思ってます。
というか出してます」

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