歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
「みたいだね。
連携してるネットショップで売ってるし。
てかポチった」

「えっ、あっ、そんな!
灯守先生になら献上しますよ!」

慌てているうちに携帯へ注文が入ったと通知のメールが入ってくる。

「キャンセル!
キャンセルしてください!」

「やーだー」

意地悪く唇を歪めながら、灯守先生は新たに届いたコーラに口をつけた。
というか灯守先生のときの朝倉先輩は会社とは違いすぎて戸惑う。

「こういうのはちゃんとするのがオタクってもんだろ」

「そうなんですか」

「そうなんです」

至極真面目に先生が頷く。
そこだけは普段の朝倉先輩だった。

「とりあえず話は一旦、保留にさせて。
教えたこととかないし、俺にできるか自信がない」

「了解です。
無理なお願いをしている自覚はあるんで。
でも、前向きに検討してくれると助かります」

姿勢を正し、改めて先生に頭を下げる。
けれどなんだかんだ言いながら、引き受けてくれそうな気がしていた。

店を出たら先生から五千円札を握らされた。

「タクシー代。
俺の都合で遅くなったからタクシーで帰れ」

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