歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
想像どおりだったけれど、無下に却下されたダメージが大きくて思わず机に手をついていた。
「そこをどうにか!
どうにかお願いします!
朝倉先輩!」
「根拠もないのに誤解を受けるような表現は認められません」
拝み倒してみたけれど、朝倉先輩は鉄壁で崩れない。
「代替え案をお願いします。
できるでしょう?
……〝白雨先生〟なら」
彼にその名で呼ばれ、びくりと身体が反応する。
思わず誰も聞いていないか周囲を確認していた。
「……ここ、会社ですよ」
恨みがましく彼を上目遣いで睨む。
「僕はあなたならできるだろうと思っただけです」
ほんの僅かに、朝倉先輩の口端が持ち上がった……気がした。
「では、よろしくお願いします」
これで話は終わりとばかりにタブレットを私に突き返し、朝倉先輩はパソコンへと向き直った。
「……わかりました」
タブレットを胸に抱きしめ、とぼとぼと自分の席に帰る。
けれど椅子に座りながらふと、気づいた。
……もしかして物書きとしての私に期待してくれている?
だからわざわざ、白雨の名を出したのでは。
そんな気がしてならない。
「よし」