歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
「……も一回、トイレ行っとこ」

もし、途中でもよおしては大変だ。
用事を済ませ、ついでに水を飲んで気持ちを落ち着ける。

「……はぁーっ。
飲み物も準備しといたほうがいいか」

コーヒーを淹れかけて、ルイボスティにした。
カフェインでもよおしてはいけない。

再びタブレットの前に座ると五分前だった。
携帯でSNSを眺めていたら通知音が鳴った。
放り投げそうになった携帯を掴みなおし、画面を見る。
朝倉先輩からNYAINが届いていた。

【お疲れ様です。
時間ですが、大丈夫ですか】

【はい、大丈夫です】

いや、全然大丈夫ではない。
ばっくばくと心臓は激しく鼓動し、スマートウォッチが心拍数の異常を告げそうだ。

【では、ニャスコでお待ちしています】

【わかりました】

携帯を置き一度、大きく深呼吸をする。
ヘッドセットをつけてニャスコのサーバーに入った。

『こんばんは。
聞こえてますか?』

すぐにヘッドセットから朝倉先輩の声が聞こえてくる。

「はい、大丈夫です。
今日はよろしくお願いします」

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