歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~

さらりと聞き流しそうになっていたが、とんでもない数字が出てきて驚いた。

『別に多くはないですよ。
上には上がいます』

いや、確かに上を見ればキリがないのだろうが、下だってけっこういると思う。

「私もやろうかな……」

そこまでやれば私でも、灯守先生の爪先くらいには届きそうな気がした。

『止めはしませんが、あまりオススメはしません。
僕には向いていましたけれど、すぐ飽きる方も多いですし』

「じゃあ、飽きるまでやります!
で、またやる気になったらやる。
これならやらないよりマシじゃないですか?」

我ながらなかなかいい考えだと思う。
飽きたら気分転換に別のことをやって、また再開すればいい。

『面白いですね、白石さんは』

ヘッドセット越しに小さく笑い声が聞こえる気がするが……朝倉先輩は笑ったりしないからきっと、空耳だ。

『提案なんですが。
ただ絵の勉強をしても面白くないと思うので、短期目標を決めませんか』

「短期目標、ですか」

どういうことかわからず、首が横に倒れた。

『はい。
ちなみに白石さんが次にイベント出店するのはいつですか』

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