歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
「次は……秋の文市東京ですね。
あ、文市、わかります?」
『大丈夫です。
文学市場のことですよね?』
「はい」
文市――文学市場とは文学作品の同人誌即売会だ。
ここ、東京では年に二回行われ、地方でも開催されている。
私は年に二回の東京での開催に出店していた。
『では四ヶ月後……でも納品に十営業日くらいはかかるし、初めてだし不備も……』
ヘッドセットの向こうから先輩がぶつぶつなにやら悩んでいる声が聞こえてくる。
『正味三ヶ月くらいですか。
なら、たぶんギリギリ大丈夫でしょう』
考えがまとまったのか、はっきりとした声がした。
しかし、なにが大丈夫なのかわからない。
『白石さん。
秋の文市で自分のアクスタを飾ることを目標にしませんか』
一瞬、どういう意味か理解できなかった。
けれど飲み込むと同時にパニックになる。
「え、無理、無理ですよ!
だってこんなに、下手なんですよ!?」
無意味に自分の描いた絵を画面に表示させた。
『大丈夫です、白石さんが思っているほど下手ではありません。
それに見栄えをよくする裏技も教えます。
それで一回、成功体験を作りましょう。
もちろん、平行して基礎学習もやっていきます』
あ、文市、わかります?」
『大丈夫です。
文学市場のことですよね?』
「はい」
文市――文学市場とは文学作品の同人誌即売会だ。
ここ、東京では年に二回行われ、地方でも開催されている。
私は年に二回の東京での開催に出店していた。
『では四ヶ月後……でも納品に十営業日くらいはかかるし、初めてだし不備も……』
ヘッドセットの向こうから先輩がぶつぶつなにやら悩んでいる声が聞こえてくる。
『正味三ヶ月くらいですか。
なら、たぶんギリギリ大丈夫でしょう』
考えがまとまったのか、はっきりとした声がした。
しかし、なにが大丈夫なのかわからない。
『白石さん。
秋の文市で自分のアクスタを飾ることを目標にしませんか』
一瞬、どういう意味か理解できなかった。
けれど飲み込むと同時にパニックになる。
「え、無理、無理ですよ!
だってこんなに、下手なんですよ!?」
無意味に自分の描いた絵を画面に表示させた。
『大丈夫です、白石さんが思っているほど下手ではありません。
それに見栄えをよくする裏技も教えます。
それで一回、成功体験を作りましょう。
もちろん、平行して基礎学習もやっていきます』