歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
インプットと言っていたのに、まったく関係のないことが出てきて変な声が漏れる。

「え、掃除じゃインプットにならなくないですか?」

『僕の場合は考えの整理、とでも言いますか。
頭の中でぐちゃぐちゃになっているイメージを掃除とともに整理整頓するんです。
終わったときには部屋は綺麗に、頭の中はすっきりしています』

「ふぉえー」

そんな方法があるなんて知らなかった。
けれど、朝倉先輩らしいといえばらしい。

『それで。
白石さんはアイディアに行き詰まって悩んでいるんですよね?』

「はい!」

見えないとわかっていながら、ぶんぶんと首を縦に振って頷いた。

『なら明日、僕と買い物に行きませんか?
きっと白石さんの参考にもなりますし』

「えっ、行きます!
行きます!
……あっ!」

身を乗り出し、勢いよく手を上げた弾みでカップが倒れる。
慌てて手を出し、カップを支えた。

「セーフ……」

出てもいない額の汗を腕で拭う。
かなりの角度まで倒れていたが中身がほぼ空だったので助かった。

『なにがセーフだったんですか?』

「あ、いえ!
なんでもないです!」

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