歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
「違います、違います」

何度も同じようなことを言う私に先輩が呆れ果てている気がして、慌てて否定する。

「私、ノートパソコンの前にタブレット置いてやってるんですが、机が狭くて。
だったらデスクトップに買い替えもありかな、って。
もちろん、iNec以外で」

笑って誤魔化しながら買い替えたい理由を話す。
先輩は黙ったままなにも言わない。
やはりそんな理由でと呆れたのかと心配したが。

「……そういう理由だと反対しづらくなります」

「え?」

「デスクトップパソコン、見てみましょうか。
でも今日は検討だけですよ」

私の顔を見て朝倉先輩が、ほんの少しだけれど笑った……気がした。

休憩も兼ねてお昼ごはんを摂る。
入ったのは普通にイタリアン系のファミレスだ。

私はミートドリアとサラダにドリンクバー、先輩はほうれん草とベーコンのクリームパスタにチョリソー、それにグラスワインの白を頼んだ。

「昼から飲むんですか」

「そう……ですね。
間が、持ちませんので」

別に今日、先輩が無言で気まずい思いなどしていないが、もしかして必死に話をしてくれていたのだろうか。

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