歩く冷蔵庫先輩が推し絵師でした~秘密のレッスンはじめます~
第四章 灯守先生の仕事場
水族館に行った翌週、朝倉先輩から指定された駅前で私は緊張していた。
「うー、いまさらながら本当によかったんだろうか……」
灯守先生の作業環境が見たいから家に押しかけるなど迷惑だったのではと、今頃になって不安になってくる。
……いや、でも、灯守先生はいいって言ってくれたし。
と、持ってきたビニール袋を片手で抱きしめた。
「すみません、お待たせしました」
いくらも待たないうちに朝倉先輩がやってきた。
今日もスーツだと思っていたのに、私服姿だ。
といっても白シャツに黒のチノパンで代わり映えがしないといえばしない。
「いえ、ぜんぜん。
こっちこそ家に行きたいとか迷惑じゃなかったかなって」
私だったら同人誌の在庫、どうしよう!と、ひとりになってキレ散らかしていたかもしれない。
「迷惑とかではないですから、大丈夫です」
先輩と連れだって歩きだす。
駅前はちょっとした商店街になっていて、お肉屋さんからは揚げ物のいい匂いがする。
「ここです」
「へー」
着いたのは築年数がけっこう新しめに見える八階建てのマンションだった。
オートロックの玄関を開けてくれ、中へと入る。
「うー、いまさらながら本当によかったんだろうか……」
灯守先生の作業環境が見たいから家に押しかけるなど迷惑だったのではと、今頃になって不安になってくる。
……いや、でも、灯守先生はいいって言ってくれたし。
と、持ってきたビニール袋を片手で抱きしめた。
「すみません、お待たせしました」
いくらも待たないうちに朝倉先輩がやってきた。
今日もスーツだと思っていたのに、私服姿だ。
といっても白シャツに黒のチノパンで代わり映えがしないといえばしない。
「いえ、ぜんぜん。
こっちこそ家に行きたいとか迷惑じゃなかったかなって」
私だったら同人誌の在庫、どうしよう!と、ひとりになってキレ散らかしていたかもしれない。
「迷惑とかではないですから、大丈夫です」
先輩と連れだって歩きだす。
駅前はちょっとした商店街になっていて、お肉屋さんからは揚げ物のいい匂いがする。
「ここです」
「へー」
着いたのは築年数がけっこう新しめに見える八階建てのマンションだった。
オートロックの玄関を開けてくれ、中へと入る。